



病気の確定診断と本態解明を目指す検査です。
顕微鏡による観察が主で、その他様々な手法を用いて、組織や細胞の変化を調べます。
病理検査には術中迅速診断を含めた病理組織診断、細胞診、病理解剖と大きく3つの仕事があります。

胃や大腸の内視鏡あるいは手術によって採取された組織片や切除臓器を顕微鏡で観察し、癌か否か、どのような病気かを診断することです。この診断結果を基に治療方針や手術の術式が決定されます。この検査は結果が分かるまでに1週間ほどかかります。
術中迅速診断というのは、手術中に顕微鏡標本を作成し、腫瘍が良性か悪性か、悪性であれば切除した断端に腫瘍が残存していないか、リンパ節への移転があるかなどを迅速に診断し(約5分~10分)、手術室の臨床医に電話連絡します。その結果を受けて術式あるいは手術範囲が変更されることもあるため、重要な検査です。

全身のあらゆる臓器の細胞一個一個を対象に、主に悪性か否かを調べます。この検査は婦人科検診や肺ガン検診でおなじみですが、喀痰、尿、分泌物や胸水、腹水など病理組織標本が作れない検体でも検査でき、組織検査と比べて患者さんへの苦痛が少ない利点があります。
この検査には日本臨床細胞学会認定の細胞検査士の資格をもった専門検査技師と細胞診専門医が共同して診断を行っています。

病院で亡くなられた場合、本人のご遺志やご遺族の許可を得て、病理専門医がご遺体の病理解剖を行います。
病理解剖は医療の評価や将来の医療に対する指針を得るうえで、大切な情報を提供してくれる業務です。
臨床医が自身の医療行為を検証するもので、死因の究明、臨床診断との対比、治療効果について調べます。
その後、臨床病理検討会(CPC)を開催し、病理医、主治医をはじめ全医師および関わる医療従事者の参加のもと、臨床経過と病理解剖の結果について詳細に討議し、今後の診療に役立たせます。専門の病理医がいてCPCを行っていることは、病院の質をみる上で、重要な尺度であると言えます。
