

天心堂は地域に対して良質にして包括的な保健・医療・福祉サービスを継続的に提供しています保健・医療・福祉複合体の医療施設です。
へつぎ病院臨床研修プログラムは、地域の中核病院である当院を中心に、地域密着型の医療を展開しています医療機関および天心堂のサテライト診療所と介護保険関連施設での研修プログラムです。
それぞれのサービス提供施設での2年間の初期研修をとおして次の後期研修の目的と目標を見出せることができます。
医師の働く場は多種多様です。図1の①から⑦までどこに医師としての主力を注ぐかで卒後臨床研修の場も決まると思います。
多くの方々がまずは病院の勤務医となり、一定の年令まで勤めあげ、その後は開業したり、悠々自適の生活を送ることになると思われます。
これからの日本の病院は、400~500床以上の病院(大分県で言えば大学病院、県立病院、別府医療センターなど)では超スペシャリストが集まり、その領域のみの専門医として終生働くことになると思います。従って、研究あるいは超スペシャリストの道を歩もうとすれば、大学あるいは400~500床の病院での2年間の卒後臨床研修を受けるべきでしょう。
しかし、そのつもりのない方は、大学以外の場で臨床研修をされた方が良いと思います。なぜなら、大学や大病院はその時点では治療法の確立していない難病や超専門的な知識や研究を必要とされる分野の疾病(稀発病)を対象とするからです。世の中の多くの疾病(常見病…Common Diseaseや多発病)は、中小病院に集中しているからです。

この図は、日本のある地域の住民1000人が、健康問題が発生した時にどういう行動をとるかを示したものです。
天心堂へつぎ病院は、この図で考えますと、具体的な行動を起した307人のうち(大学病院入院0.3人+大学病院外来受診6人)を除くと、約300人を対象とする病院です。
2次救急指定病院でもあり、訪問診察・往診なども常時行っています。このようなところで2年間の卒後臨床研修を行えば、その後新たな専門領域を修得したり、改めて研究者になりたいと思ったとしても大きな自信と経験が得られると考えます。
1968年度より、インターン制度廃止とともに導入されたのが、旧臨床研修制度(この時は努力規程)でした。しかしながら、この大学を中心とする卒後臨床研修制度の下で育った若い医師達は専門領域の知識は豊富だが、自分の専門領域外の疾患は診れない、あるいは診ようとしないという傾向が目立ってき、社会的批判を受けることとなりました。
そのような現実の中で、2004年4月より新しい卒後臨床研修制度が発足しました。
その目的は、《医師としての人格のかん養とプライマリケアの基本的な診療能力の修得》とされ卒後2年間の研修が義務化されました。天心堂へつぎ病院は、この《》の目的を達成する秀れた環境です。天心堂へつぎ病院で卒後臨床研修を行えば、前項の住民1000人の健康問題を大部分解決できます。

以下は一般的なスケジュールで各研修医と協議してプログラムの詳細を決定します。

※2年次の研修は、各研修医がどのような医師になりたいのかを指導医とともに協議しながら弾力的なプログラム構成とします。
研修の過程で、大学や研究所での基礎医学領域の研究を志したときには、その方向に向けての支援を行います。
しかし、そのような問題意識は、多くの場合、学生時代に発生するか、後期研修~卒業後5~6年後に発生すると思われます。後者の場合にあっては、2年間の研修期間にどれだけ多くの健康問題~疾病に出会ったかによってその成果は決まります。
大病院で超専門領域の仕事に従事した後の医師は開業できるのでしょうか?
まず開業は不可能です。専門に特化しすぎて、最近の一般診療の進歩は著しく、定年間近かに改めて常見病や多発病の臨床研修を行おうとしても体力的・精神的にまず100%できないと考えられます。因みに、開業まで専門領域のみの仕事に専念していたとしても、その後に開業している医師の多くは40代です。よくよく観察しますと、40代でもあり体力的にも精神的にも余裕があるからです。
あなた自身の医師としての大筋の将来像を考えて、研修の場を選ぶ必要があるのではないでしょうか?
